生まれてすぐ『ちょいレアな脳の病気』になった。
お医者さんは両親にこう宣告したそうです。
「この子は手術をしても死ぬ確率が高い、
生き残っても重い障害が残るでしょう」と。
人生最悪のスタートダッシュだった。
歩けなくなるか?目が見えなくなるか?
喋れなくなるか?寝たきりになるか?
・・・ところが私が生まれた田舎の病院には、
「天才脳外科医」と呼ばれた先生がいた。
もう高齢だったので田舎に隠居しながら
医療関係者が学ぶ教科書を書いていたらしい。
先生は「やばい脳の病気の子がいる」と聞きつけて
急遽、私の担当になってくださった。
頭蓋骨に二つ。巨大な穴をあけることになり、
何度か死にかけたらしいけど・・・・・
手術はもちろん大成功。
最初の検査の段階では「障害もナシ」
うちの両親も大喜びだった!!!
しかも検査を進めていくと、脳波の検査をした時に
先生がこんなことをおっしゃったらしい。
「この子は普通の人と違い、脳波がピンと真っ直ぐ伸びています
だからもしかすると、ものすごい天才かもしれませんよ!!」
うちの両親はそれを聞いてさらに大喜びした!!!
しかし私が小学校に上がる段階になると、
先生は両親にこうアドバイスした。
「特別学級を選んでもいい」と。
つまり私の脳の状態はかなり曖昧で、
先生から見ても先のことはわからんかったのだ。
だけど両親は私を「普通学級」に入れることにした。
・・・・・そして私が普毎回ボロボロの点数の
テスト持ってくるたび悲しそうにこう言っていた。
「先生は天才だって言ってたのに!!!」
(ザリガニとるのは上手かったよ)
まぁとにかく私は頭も悪いし、運動もできないし、
普通学級にいるクソバカとして青春時代を過ごした。
普通学級にいったことが正解かどうかは、
私にも何とも言えないところかなぁ・・・・
人生は続く。